こんにちはなぎまるです。最近、コロナウイルス感染拡大の影響によって株価の暴落が起こり、様々なイベントも延期や中止になったりして経済の先行きが不安視されています。
こうした状況下で、今最も身につけるべきスキルは節約思考だと私は思います。
また節約と聞くと固定費を削減するとか先取り貯蓄をするとかテクニックの話がよく聞かれますが、テクニックももちろん大事ですがそれよりも節約思考というメンタルの部分がまずは一番重要ではないでしょうか。
最近、トイレットペーパーが市場からなくなるかもしれないというデマにつられて、多くの人がトイレットペーパーを買いに殺到するという事態になったことをニュースでやっていました。
このトイレットペーパーを買いに殺到した人々は、本当にトイレットペーパーが必要だったわけではなく、ただ買えなくなるかもしれないという不安を解消するためにスーパーやドラッグストアに殺到しました。
このことからもわかるように心理的なメンタルの部分は、お金の使い方にも大きな影響を及ぼしています。
そのため、節約はテクニックよりもまずメンタルが重要だと思う理由を私なりに説明していきたいと思います。
節約はまずテクニックよりもメンタル安定が重要だと思う理由
例えば、行動経済学ではメンタルアカウンティング(心の会計)というお金の考え方があります。
全く同じ金額のお金であっても
- そのお金をどうやって手にいれたか
- お金を使う状況
- 大きな金額の買い物をする時の小さな金額の差異
などお金の価値は同じであるにも関わらず、心の中でお金を区別して考えることで使い方の判断に影響を与えてしまうということがわかっています。
一生懸命働いて手に入れたお金は大切に使いますが、一方ギャンブルなどで手に入れたいわゆる泡銭は、景気良く使ってしまう傾向が強いです。ギャンブルではなくてもボーナスなどまとまったお金が入った時は、お金を使う心理的抵抗が低くなります。
また普段から節約思考の人でも、車の購入などで全体の金額が何百万円となってくると、何万円のオプションをつけるということにそこまで抵抗がなくなり、必要がなくても購入してしまうことがあります。
このように、人はお金を使う状況の変化やお金そのものに色をつけてみてしまうことで、経済合理的な判断ができなくなってしまいます。
そのためまずは自分の心理的な部分が、お金の使い方に大きな影響を及ぼしてしまうことを知っておくことが重要です。
これを知っていると、自分にとってそれほど必要でないものを買ってしまう浪費を防ぐことができるようになります。
心理的にお金を使ってしまいやすい状況に注意
例えばネット通販やキャッシュレス決済は、お金を使う心理的負担を軽減させて、商品の購入を促すような様々な工夫が仕掛けられています。
特にネット通販は、今では1クリックするだけで翌日に届くようになりどんどん便利になってきています。クレジットカードを登録していればお金を使っているという感覚がかなり軽減されて、現金で支払うよりもお金を使いやすくなってしまうので注意が必要です。
旅行中など普段とは違った特別な状況の場合も、お金を使う心理的負担を低くするため、気がついたら散財していたということがあります。
また、大きな金額の買い物をする時は特に注意が必要です。普段は何十円何百円の単位の金額を節約する人も、支払う金額が大きくなってしまうと小さな単位の金額の違いが気にならなくなってしまいます。
このように、現代では買い物することを促すように心理面へ働きかける様々な工夫がなされています。
【まとめ】自分の心の会計の癖を知り見直す必要がある
そのため節約をする時は、テクニックや節約術などを学ぶよりもまず自分のメンタル面である心の会計を知ることが重要となります。
特に
- ボーナスなど特別な収入を得た時
- 旅行中など普段の生活とは違った状況の時
- ネット通販を利用する時
- クレジットカードやスマートフォンのキャッシュレス決済を使う時
- 大きな金額の買い物をする時
などお金を使う心理的負担が低くなる状況には注意が必要です。
人それぞれ物に感じる価値は違いますが、こういった場合にお金を使う状況には合理的な判断ができていない場合が多いと思います。
まず節約を始める時は、お金を使う際に自分の心の会計を客観視して、浪費をしないメンタル作りから始めましょう。