こんにちは、なぎまるです。今回は人気の米国成長株ETFの人気銘柄のここ1ヶ月間(2月28日〜3月27日)の値動きを比較していきたいと思います。
今回比較するのは、
- バンガード社 VTI(バンガード・トータル・ストックマーケットETF)
- バンガード社 VOO(バンガードS&P500ETF)
- インベスコ QQQ(インベスコQQQトラストシリーズ1)
の米国成長株ETF人気銘柄の三つです。
最近はコロナショックとも言われる株価暴落から相場の急騰と急落を繰り返す日々が続いています。この1ヶ月間米国成長株ETFのVTI・VOO・QQQの三つがどのような値動きだったか比較していきたいと思います。
目次
人気の米国成長株ETFのここ1ヶ月の値動きを比較
まずは銘柄ごとのデータ比較です。
銘柄 | 設定年数 | 基準価格 | 資産総額(10億USD) | 経費率(%) | 分配利回り(%) | 構成銘柄数 | 業種上位(%) |
VTI | 2001 | 126.87 | 114.192 | 0.03 | 1.93 | 3551 | IT(23.1) 金融(18.9) 消費サービス(13.4) |
VOO | 2010 | 232.73 | 116.326 | 0.03 | 2.02 | 508 | IT(24.4) ヘルスケア(14.0) 金融(12.1) |
QQQ | 1999 | 184.8756 | 81.290 | 0.2 | 0.78 | 103 | IT(47.39) コミュニケーションサービス(20.28) 一般消費財(15.59) |
VTIの特徴
CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。米国株式市場で投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしています。
構成銘柄数は3500以上で時価総額加重平均で構成されています。
構成銘柄数は米国株式市場銘柄をほぼカバーしていて3500以上と分散力は他に比べると圧倒的です。
経費率は0.03%と非常に低い数値でVOOと並びます。
構成業種の上位はIT(23.1)金融(18.9)消費サービス(13.4)となっています。
VOOの特徴
S&P500指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。米国の主要業種を代表する大型株500銘柄で構成されています。
構成銘柄数は500銘柄で時価総額加重平均で構成されています。
経費は0.03%とVTIと同じで非常に低い数値です。
構成業種の上位はIT(24.4)ヘルスケア(14.4)金融(12.1)となっています。
QQQの特徴
ナスダック100指数に連動した投資成果を目指す。ナスダック上場企業の時価総額上位100銘柄で構成されており、金融企業が対象外となっています。
経費率は他のVTI・VOOと比べると、0.2%と高くなっています。
構成業種は、IT業種が47.39%と非常に高い割合を占めています。
上位銘柄を見ると、GAFAと呼ばれるグーグル・アマゾン・フェイスブック・アップルなどのアメリカを代表するIT企業が並んでいます。上位5銘柄で4割近い割合となっていてETFとしては分散性は低いです。
比べてみると分散力はダントツでVTIが高くなっています。VTIとVOOは、経費率・分配利回りはほぼ同じくらいの数値です。
QQQは設定年数が1999年と最も歴史があります。経費率は0.2%でETFの中でも最安レベルのVTI・VOOと比べると高く感じますが、十分低い方だと思います。
3銘柄とも構成業種はITセクターが最も高いですが、QQQは47.39%とVTI・VOOと比べると約2倍近い比率となっています。
VTI・VOO・QQQの値動きを比較
オレンジがVTI
青がVOO
赤がQQQ
となっています。(2月28日〜3月27日まで)
VTI | -15.63% |
VOO | -14.31% |
QQQ | -9.96% |
直近の1ヶ月では3銘柄とも値下がりしていますが、VTIとVOOはだいたい同じくらいの下落率だったのに比べて、QQQは-9.96%と他の2銘柄よりも下落率は低い結果となりました。
さらに直近の5年間でのVTI・VOO・QQQの値動きを比較してみると
このようになっています。直近の5年間では株価の暴落が起こるまでは、QQQは2倍の取引値となっており高パフォーマンスです。今回の暴落を踏まえてみても76.27%となっており、VTI・VOOを大きく引き離しています。
VTI | 18.20% |
VOO | 23.11% |
QQQ | 76.27% |
【まとめ】長期投資をするなら銘柄の特徴を知った上で高い成長性があるETFを選ぶ必要がある
今回、VTI・VOO・QQQを比較してみた中ではQQQが最も高いパフォーマンスでした。ですが、パフォーマンスが高くボラティリティが高いということはそれだけリスクがあるということです。現時点では、パフォーマンスは高いですが、分散性はVTI・VOOと比べると低いのでそこをどう判断するかがポイントとなってきます。
分配金の推移を比較してみると、3銘柄とも伸びているので若干ですがインカムゲインも狙うこともできます。
私は現在、高配当株ETFを中心に投資をしていますが、今後の株式市場の成長を取り込むためにはこれらのETFに投資する必要があると思っています。
それぞれのETFの特徴を踏まえたうえで、今後投資を考えていきたいと思います。