今回は、投資を行っていく上でどのくらい現金比率を保っていた方が良いのかというテーマについて考えていきたいと思います。
私は最近、保有していた株式の整理を実施しており、現在ではだいたい株式45%・預金45%・投資信託10%となっていて、自分にしては珍しく現金比率が高くなっています。その為、今後投資をしていくに当たってこのテーマを自分なりに考えてみることにしました。
投資金額における現金比率はどのくらいが良いのか?
一般的には、投資金額における現金比率は年齢を重ねるほど大きくしていくのがベターと言われています。
- 20代なら20%
- 30代なら30%
- 40代なら40%
こんな感じで年齢を重ねるごとに現金比率を増やしていく方法です。
私としては、この方法はわかりやすいですが、いまいち根拠がよくわかりません。
また、世界一の投資家であるウォーレンバフェットがお勧めしている運用方針は、S&P500に連動するETF(株式)が90%、残りの10%を現金に類するものとしています。
かなり株式に偏っていますね。
では日本の家計の現金比率はどのくらいかと言うと、50%以上が現金や預金だそうです。これはアメリカやイギリスに比べて非常に高い数値となっています。
日本人の真面目さや勤勉さ、安全安心志向といった考えがこの50%以上という非常に高い現金比率によく表れていると思います。
では私がベストだと思う現金比率はどのくらいかと言うとだいたい5〜10%くらいでいいと思っています。
本当に最低限の生活資金や備えがあれば、私は十分だと思っているのでこれぐらいでいいと思っています。
現金比率は5〜10%くらいでいいと思う2つの理由
私が現金比率は5〜10%でいいと思う理由は2つあります。
- 理由1:現金は最低限3〜6ヶ月程度の生活のための防衛資金とする
- 理由2:暴落時に投資するための資金として残しておいても投資すること自体が難しい
ひとつめの理由としては、緊急的なことで今の収入が無くなってしまった時のために最低限3ヶ月〜6ヶ月生活できる資金は残しておいて、それ以外の資金は投資に回した方がいいと思うからです。
預金にしておいても金利はほぼ0と言っていいくらいの利率ですし、それなら投資に回して資産運用した方が効率的です。
ふたつめの理由は、経済が暴落した時用に株式に投資する資金としては残さなくていいと思っているからです。
例えば株価暴落時に余裕資金で株式を購入することは、大きなチャンスを掴むことにつながりますが、私には無理だと思います。
プロの投資家などは暴落のタイミングでも適切な投資判断を下すことはできるかもしれませんが、私のような一般投資家にはリスクが大きいです。
それならば、現在持っているお金をできる限り投資で運用した方が効率はいいと思います。
以上の理由から、私個人としては何らかの理由で労働収入が確保できなくなった緊急用の資金である5〜10%の現金を残しておいてそれ以外の90%は投資に回していく予定です。
私は現在、株式をある程度整理して現金の比率が高くなっているので、数年かけて株式の比率をコツコツと積み上げていこうと思います。
【まとめ】安心して投資できる現金比率を維持しよう
以上の理由から、生活する上で必要最低限の備えとして5〜10%の現金比率で良いと思っています。
とはいえ私の5〜10%でいいと思う考えは、世間からは相当偏っている考えだと思います。
日本の家計の現金比率は50%以上なので、ほとんどの人が5〜10%では不安だと思いますし、人によっては人生のライフイベントを控えていて、ある程度まとまった預金が必要な方もいると思うので人それぞれ自分にあった現金比率を維持して、安心して投資を行えるようにしていきましょう。